ご覧いただきありがとうございます。世界最大の化学工業会社E.I.Du Pot de Nemours & Co.を中核とする米国の財閥。1802年デュポン・ド・ヌムールが建てた火薬工場に発し,20世紀初めには米国火薬工業の支配権を確立,第1次大戦で巨利を得て化学工業全般に拡大,第2次大戦では原爆製造に当たり,戦後原子力産業に進出。この間,1939年のナイロンはじめ合成繊維,合成樹脂の新製品を積極的に開発,大手石油会社Coocoを所有,モルガン財閥,ロックフェラー財閥に次ぐ有力財閥である。アメリカの利益集団(インタレスト・グループiterest group)の一つで、デラウェア州ウィルミントンに本拠を置くデュポン家を中心に形成されている。アメリカでもっとも古い歴史をもつ財閥グループ。デュポン家はフランス革命から逃れてきたエルテール・イレーネ・デュポン(フランスの重農主義経済学者デュポン・ド・ヌムールの子)を始祖とし、彼がウィルミントンを流れるブランディワイン川畔に設立した火薬工場の発展とともに勢力を拡大していった。その後身であるデュポン社は現在アメリカ最大の総合化学会社に成長し、国際化学資本の一つとしてデュポン財閥の中核企業となっている。デュポン・グループに属するとみられる企業には、このほかに、ハーキュリーズ(特殊化学)、レミントン・アーム(銃器製造)、ロックウェル・インターナショナル(電子・通信・宇宙機器)、金融機関ではファースト・シカゴNBD、ウィルミントン・トラスト、バンク・オブ・デラウェアなどがある。→関連項目アラミド繊維|ウィルミントン|死の商人|テフロン|ポリエステル繊維ご不明点があればコメントよろしくお願いいたします。