自宅を整理していたら出てきました。 表紙の縁にややダメージあるものの、中身はきれいです。 付属品？の薄紙があります。 価値がわかる方、いかがでしょうか。 以下編集者の言葉より抜粋 資源、物量等の非科学的誤認のもとに企てられた太平洋戦争の終末は、冷厳なる敗戦の審判の下に我が国の三次元の世界は七年間の久にわたつてその空白を余儀なくされ、再び三次元の世界への復帰を許された今日、今なお一般国民の多くは、当時国を挙げて血塗られた航空機増産の苦難をしのびつつも我が航空技術の実態とその真相を窺知することさえ許されずに「われ航空戦に敗れたり」との諦観なきを保し難い。 偶々当時、海軍第一航空技術廠長たりし元海軍中将多田力三氏を中心とする同志相諮って旧海軍航空に関する技術の全貌を明らかにし、過ぎにし日本航空技術界の長短を仔細に分析検討して反省の資料とする一方、平素科学や技術に縁遠い方にも如何にこれらの尊い研究の数々が礎石となつて発展したかを識して貰い、重産業としての航空工業の地歩を築くための参考とすべく企図したのが即ち 「航空技術の全貌」上巻　航空技術総編、飛行機篇、航空原動機篇、プロペラ篇 「航空技術の全貌」下巻　航空兵装篇、航空材料篇、航空燃料篇 の全二巻である。